薬剤師は女性が65%を占める職業です。そのために病院、薬局は「出産・育児に関わる制度」を充実させている傾向にあります。

ただ、求人には制度の充実をうたっているにも関わらず、実際には「産休・育休が取りづらい」「産休後の復帰を急かされる」などの運用の問題や、「子どもがいるのに残業が多い」「子どもの急な体調不良でも休みがもらえない」などの病院、薬局はまだ多くあります。

弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェントであるため、ママさん薬剤師へのサポートが手厚い環境を求める薬剤師さんから、相談をもらうことがよくあります。

今回ご相談頂いたのは愛知県名古屋市にお住まいの27歳女性の病院薬剤師さんで、地元の総合病院に勤めていた方でした。

半年後に結婚と引越しを控えており、今後は結婚・出産・育児と人生の重大なターニングポイントを迎える中で、どのような就職先が自分にあっているか悩んでおりました。そこで、病院の同僚に相談したところ、その相談相手の薬剤師が以前、弊社の転職サービスを利用したことがあったので、私たちに声を掛けていただき、転職先を探す手伝いをさせて頂きました。

地元(愛知県名古屋市)の総合病院へ就職

この薬剤師さんは地元の私立薬科大学を卒業後、総合病院での勤務をスタートされました。外来の調剤業務や病棟業務など、さまざまな業務を担当されて、4年目の勤務に突入していました。臨床の現場にやりがいをもって働いていたそうで、転職を決める数ヶ月前には「糖尿病療養指導士」の資格も取られて、これから専門性も磨いていきたいと考えていたときに結婚の話がやってきました。

ただ、旦那さんと一緒に住む新居がこの病院から1時間程度であったため、それなりに遠いです。このまま病院勤務を続けても良いと考えたこともあったようですが、この病院の過酷な労働環境では結婚・出産・育児を充分にできないと思ったそうです。

例えば、この病院での残業は月に50時間を超え、残業代は支給されません。また、休日出勤が重なったり、同僚のママさん薬剤師はお子さまの卒入園式であっても休みがもらえなかったり、これから結婚・出産を控えている薬剤師にとっては非常に働きづらい状況になっていたといいます。

そのような病院の状況もあり、今後のライフプランを考えると、もっとママさん薬剤師が働きやすい薬局への転職が必要だと感じたそうです。

はじめての薬局への転職活動

この薬剤師さんは大学生の頃には就職活動をほとんどやっておらず、病院の面接を1つだけ受けて、そこに受かって入職になりました。

また、実務実習で薬局の研修には行っていたものの、あまりよくみておらず、この薬剤師さんにとって薬局はあまりイメージのつかない職場でした。

ご自身で薬剤師向けの求人サイトや、薬局の口コミサイトをご覧なられていましたが、いまいちどの薬局が自分に合っているのかわからないとのことでした。

そうしたとき、同僚の薬剤師に「転職サイトを利用して、この総合病院への転職を決めた人」がいたため、その薬剤師さんに相談をしたところ、「私(弊社ファーネットキャリア)に相談してみたらいい」といわれたということでご連絡を頂きました。

女性が働きやすい薬局への転職

弊社では薬剤師さんのご希望を深く理解するために、薬剤師さんの最寄りの駅まで伺わせていただき、近くのカフェで面談させて頂いております。今回も名古屋市のご自宅の近くのカフェまで伺いしました。そこで以下のような希望を伺うことができました。

・残業はあっても良いが、残業代が付与されるところ

・産休育休制度が充実しているところ

・子どもを持ったとき、学校の行事の都合で休みが取れるところ

以上の3点を希望されておりました。しかしながら、この方がもっと充実して働くために、私からさらにいくつか提案させていただきました。

このときの提案とは、以下のようなものです。

・糖尿病療養指導士の資格を活かせるところ

・お子さまが小さいとき、急な子供の体調不良でも休みをとりやすいところ

・残業時間が10時間程度のところ

・転居先から通勤時間30分以内のところ

せっかく糖尿病療養指導士の資格を取得しているので、糖尿病を多く扱う総合病院の門前の薬局での勤務をおすすめしました。

また、結婚後のライフプランから、残業代が別途支給であっても、なるべく短い勤務時間でないとミスマッチが生まれてしまいます。これまでの経験上、ママ薬剤師の方で残業が多いと家事をする時間がなかったり、お子さまの面倒が見れなかったりと入社してから後悔してしまうのです。

さらに、通勤時間は1時間以内とおっしゃっておりましたが、お子さまを保育園に預けるのであれば、なるべく自宅(勤務先)から近いほうが良いとお話をさせて頂きました。

以上の条件に該当する薬局約30社にあたり、その中からさらに精査して2社の求人に絞込み、薬剤師さんに求人票を送付しました。

このときの薬局は以下の2点です。

①名古屋市内で30店舗ほど展開している薬局

②東海地方に100店舗ほど展開している薬局

どちらの薬局も転居先から20分以内で通える場所であり、糖尿病患者を多く抱える総合病院の門前で、残業時間が月に10時間程度でした。

①の薬局は男性も育児休暇の実績があるとのお話でした。有給消化率も60%ほどあります。また、残業代は1分単位ででます。

②の薬局は子育てサポート企業として厚生労働省から認定されている薬局であり、育児休業取得率が100%、育休後の復帰率が96.0%と非常に高い水準です。法律上、育児休業の期間は1歳までですが、この薬局は子供が2歳になるまで育休の期間があります。また、短時間勤務制度もあり、「小学校1年生年度末までの子供を持つ社員」は2時間30分ほど勤務を短くすることができます。

薬剤師さんからは両方とも見学に行ってみたいとのことでご連絡をもらい、2社の会社説明会と店舗見学を設定しました。弊社では面接も一緒に同行しております。薬剤師さんが聞きづらいことも代わって聞いたり、緊張されている薬剤師さんと人事、薬局の方との間に入って円滑に進められるように、ちょっとした世間話などしたりします。

①の薬局では、最初にヘルプで行く可能性のある2店舗を見学しにいきました。その後、メインで働く店舗を見学することになります。そこで働いている薬剤師さんの仕事内容や勤務スタイル、人柄を確認していきました。この薬局にはベテランのママさん薬剤師が多く、自らの経験をもとに色々お話を頂きました。

そして30分程度会社説明をして頂き、最後の30分間は面接となりました。最初に店舗見学をやっておくことで面接もあまり緊張せずに望むことができるので、わたしはこのように「店舗見学→会社説明→面接」の順序で薬局さんにはお願いすることが多いです。

予想通り、面接はフランクに進めることができ、薬剤師さんも満足していたような雰囲気でした。薬局見学3件、会社説明、面接で約3時間になりました。

そして、その足で②の薬局に向かいました。②の薬局は勤務の可能性のある2店舗の見学と会社説明、面接という形で進みました。まずは①の薬局さんと同様に現場の薬剤師さんにお話を伺いました。

求人案件でもらっていた育児休暇取得率や復帰率が間違っていないか現場の薬剤師さんにヒアリングしたり、ママさん薬剤師さんが働きやすい環境なのか確かめたりするような質問が多かった気がします

例えば、子供の体調不良で急なお休みを要したときに、「どのように薬局が人員を補うのか」について薬局の今までのシフト表を見ながら確認していました。この薬局の場合、周りの店舗からのヘルプやエリアマネジャーが緊急で入るなど、具体例を示してもらいました。

見学が終わり、面接をする時間になると19:30を過ぎておりました。そこで薬局側から「小腹空いたでしょ」とお菓子を頂き、それを食べながらの面接となりました。

20時を過ぎてやっと全てが終わり、薬剤師さんと近くのカフェで振り返りをしました。薬剤師さんにそれぞれの薬局の印象を伺うと、「どちらも自分の思った以上の条件であり、非常に悩んでいます。どちらも良いため決め切れません。コーディネーターさん(私のこと)はどう思いますか」と言われました。

確かにどちらも甲乙付けがたかったのですが、ひとつだけ、残業代の付与の仕方が気になっていたので薬剤師さんに以下の話をしました。

「残業の規定なのですが①の薬局は変形労働時間制を用いており、残業代は月に170時間の勤務を超えないと発生しないので、たとえ1日10時間労働したとしても祝日の日が多ければ、残業代が付与されません。それに比べて②の薬局は15分単位での残業代の付与となりますが、毎日8時間を超えた分はそのつど支給されるので、○○薬剤師さんにはこちらの方が良いのではないでしょうか」と伝えました。

見学のときに人事の方は残業についてサラッと説明しておりましたが、薬剤師さんの顔を見たときにあまり理解していない様子だったので、このように再度話をしてみました。するとこれが判断材料になったのか、薬剤師さんから「②の薬局に決めたいと思います」とその場でお返事をもらいました。

次の日、薬局側からも内定を頂き、薬剤師さんにお伝えし、無事入社が決まりました。

いまでは、女性に対する「出産や育児に関する制度の充実」に力を入れている薬局が多くなってきました。しかしながら、出産や育児に関わる制度がしっかりと運用されているか、その他に子どもを持ちながら働く上で重要なことは何かを知らないと、入社したときに「こんなはずではなかった」と後悔します。

弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェントであるため、結婚・出産・育児を控えるママさん薬剤師の人生プランを考えながら「育児への理解のある病院・薬局」を紹介することができます。このようなお悩みがございましたら、ぜひ一度、ファーネットキャリアまでお問合せ下さい。

ファーネットキャリアが最高の転職を実現させます

薬剤師の方々が私たちのような転職エージェント(転職サイト)を利用することによって、「多くの求人から、、希望条件に合う職場を見つけることができる」「職場見学や社風の調査を含め、ミスマッチを事前に防止できる」などを行うことができます。これを自分一人で行うことはできないため、転職エージェントが代わりに行うことは大きな意味があります。

弊社ファーネットキャリアでは薬剤師専門の転職支援を行っていますが、このサービスによって良い職場で働ける薬剤師さんを増やすことが当社の指名です。既にある求人を提示するのではなく、必ず面談を行うことでヒアリングし、その内容を元にしてゼロから求人を作成するなどによって、当社ではミスマッチを極限まで減らすことに成功しています。

転職を行うとき、少しでも不安がある方は弊社ファーネットキャリアのサービスを活用ください。どの職場でダメだった場合であっても、ファーネットキャリアであれば必ず良い転職を実現させます。

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